政府は、国勢調査などを行う総務省統計局の業務の一部を、和歌山県に移す方針を固めた。

　政府は、東京一極集中を是正し、地方創生を後押しするため、政府機関の地方移転を進めており、すでに、文化庁の京都府への移転を決めている。

　このほか、国勢調査など国の基本的な統計調査を行う総務省統計局についても、和歌山県に移転するか検討を進めていたが、民間の研究者などに提供するなど、統計データの二次利用に関わる業務を、今後２、３年で和歌山県に移す方針を固めた。

　総務省は、来年度予算案の概算要求に、移転の準備にかかるシステム整備費用など約１億円を盛り込む方針。