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安倍首相VS長妻氏“憲法改正案”批判合戦

2016年10月3日 18:06
安倍首相VS長妻氏“憲法改正案”批判合戦

 憲法を巡る議論が乱戦もようとなっている。民進党の長妻元厚生労働相は自民党の憲法改正草案について安倍首相の見解をただしたが、安倍首相は答弁を避け激しいやりとりとなった。

 安倍首相は憲法改正の中身は与野党の議員が議論すべきで自分は首を突っ込まないという立場だが、野党側は首相の見解を求めて食い下がり批判合戦となった。

 長妻元厚労相「総理、自民党の責任者としてなぜこういう改正草案を出されたのか」

 安倍首相「(憲法改正草案を)世に出したのは私ではありません。谷垣総裁の時に出されたわけでありまして、私が世に出した(のではない)、これへりくつではなくて何のために憲法審査会を作ったんでしょうか、憲法審査会において逐条的に…」

 長妻元厚労相「これ総理ですね、谷垣総裁の時に作ったもの、世に出したものだから『僕ちゃん知らないよ』というようなふうに私は聞こえたんですよ」

 安倍首相「『谷垣さんの時に決めたんだから僕ちゃん知らない』なんて私一言でも言いました?全く言ってないことを言ったかのごとく言うのはデマゴーグなんですよ」

 長妻元厚労相「説明できないのであればデマゴーグなんていう、そういう誹謗(ひぼう)中傷を取り消しなさいよ」

 安倍首相「あり得ないことをあり得るかのごとく言うというのがデマゴーグというんです」

 なぜこのような批判合戦になるのか--

 安倍首相も野党側も相手の姿勢に不信感が根強い。安倍政権幹部は「民進党は憲法改正の議論には加わりたくないので言いがかりをつけている」と話している。一方、民進党幹部は「憲法問題はデリケートだから安倍首相は議論から逃げている」と見ている。

 憲法という極めて重いテーマで水掛け論が続いている。