岩手の被災地「いまだ視察せず」首相を追及
衆議院予算委員会では、民進党の階議員が台風10号で大きな被害を受けた岩手県の被災地を、安倍首相がまだ視察していないことを追及した。
安倍首相の対応を「役人任せだ」などと批判した階議員に対し、安倍首相は「具体的な支障が出ているなら指摘してほしい」と反論した。
民進党・階猛議員「安倍総理は、壇上から敬意を示すことをされても現場については官僚任せじゃないですか。現場にまずは行くのが総理としてあるべき姿ではないですか」
安倍首相「残念ながら天候の関係で(岩手県に)行けませんでしたが、報告等を受けて分析をし、激甚災害に指定をしているわけですから。やるべきことはやっていますから。そこで何か具体的な支障が出ているのならご指摘をいただきたい。そういう建設的な議論をしましょう」
また安倍首相は「大切なことは現場の状況を把握して復旧復興を進めることだ」と強調した。
また民進党の後藤議員は、衆議院の一票の格差を是正する小選挙区の区割り改定が、来年5月に固まる前に解散の可能性があるかただした。
安倍首相は「衆議院の解散は否定されるものではない」との認識を示した一方で、「私自身は解散はまったく考えていない」と強調した。第2次補正予算案は4日午後には、与党などの賛成多数で衆議院を通過し参議院に送られる予定。