TPP特別委で参考人質疑 民進・共産欠席
TPP(=環太平洋経済連携協定)の承認案を巡る与野党の攻防が続いている。承認案を審議する特別委員会は21日、民進党、共産党が欠席する中、参考人質疑が行われた。
承認案の今月中の衆議院通過を目指して審議を急ぎたい政府・与党だが、野党側は「強引な委員会運営だ」と反発を強めている。
TPP承認案の強行採決の可能性に言及した山本農水相の発言に端を発した与野党の対立が続く中、与党側は民進党と共産党の了解を得ないまま、21日朝の委員会を開会した。これに両党は抗議した上で退席し、両党欠席のまま参考人質疑が行われた。
民進党・今井理事「これ問題起こしてるのは与党とか政府ですからね。解決策を見いださないで強引にこんなことを進めるなんて言語道断ですから」
今月28日の採決を目指して事態を打開したい与党側は、民進・共産両党が欠席する中、24日に行うことを議決した地方公聴会を26日に遅らせることを提案している。しかし、野党側は28日に強引に採決しないことを確約するよう求め、協議は平行線が続いている。
国民の生活に大きく影響する可能性もあるTPPを巡る審議は、不正常な状態のまま進んでいる。