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原発輸出を可能に…日印首脳が協定に署名

2016年11月11日 22:31
原発輸出を可能に…日印首脳が協定に署名

 安倍首相は、来日しているインドのモディ首相と会談し、両首脳は日本からインドへの原発輸出を可能にする原子力協定に署名した。

 日印原子力協定の締結は、深刻な電力不足によって原子力発電を増やしたいインドと、原発輸出を成長戦略の一環と位置づける日本の方針が一致したもの。

 日本が、原子力の平和利用を定めたNPT(=核拡散防止条約)に加盟していない国と原子力協定を結ぶのは初めて。

 安倍首相「この協定は原子力の平和的利用について、インドが責任ある行動を取ることを確保する法的な枠組みであり、NPTを締結していないインドを国際的な核不拡散体制に実質的に参加させることにつながります」

 モディ首相は、「クリーンエネルギーパートナーシップを構築する。原子力の平和利用だ」と強調した。

 被爆地の広島・長崎などからは、「核兵器開発への転用」を懸念する声も上がっていて、協定には、インドが核実験を実施した場合に協力を停止する条文も盛り込まれた。

 また、両首脳は、日本の新幹線技術を導入するインド西部の高速鉄道計画について、2023年の開業を目指すことでも合意した。