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参院TPP特別委 米の脱退めぐり論戦

2016年12月1日 16:53
参院TPP特別委 米の脱退めぐり論戦

 TPP(=環太平洋経済連携協定)の承認案を審議する参議院の特別委員会では、アメリカのトランプ次期大統領がTPPからの脱退を表明していることについて議論が続いている。

 民進党の大野議員は安倍首相がこれまで通り、今の国会でのTPPの承認を目指していることをめぐり、アメリカが不参加になった場合の責任を追及した。

 民進党・大野議員「総理は(トランプ氏の脱退表明という)そういったお考えを聞いた上で、それでも米国が入らなければ意味がないというTPPを、ここで審議をしろと。トランプ氏との議論をふまえて、(アメリカが)不参加の場合には見通しが甘いと言われますけども、そこは責任をお感じになられてますよね」

 安倍首相「米国のまさに移行期にある状況について、日本が意思表明をすることは意味がないとは、私は決して思わないわけでございます。自由貿易を進めていく上において、その中でルールを作ったこの意義について、しっかりと世界に発信をしていく、今まさに私たちは、その役割を担っているんだろうと、このように考えているところでございます」

 また安倍首相はTPPに代わる日米2か国による自由貿易協定の可能性については「発言を控えさせていただく」と述べるにとどめ「アメリカが何とかTPPの意義を理解するように全力を挙げていきたい」と強調した。これに対して大野議員は「トランプ氏が何を言おうと審議してきたがここは一旦廃案にし、整理してからもう一度、議論するのが筋だ」と主張した。