安倍首相が施政方針演説「未来を切り拓く」
通常国会が20日に召集され、安倍首相は「未来を切り拓く」をテーマに施政方針演説を行った。国会から中継で伝える。
安倍首相は未来に向けてチャレンジする姿勢を強調することで、政権発足から5年目に入っても国民の期待感をつなぎ留める狙い。演説で安倍首相はまず外交政策に言及した。トランプ新大統領の誕生で変質する可能性も指摘される日米関係について「これからも外交・安全保障政策の基軸でこれは不変の原則だ」と訴えて、トランプ新大統領と共に同盟を強化する考えを強調した。また、「一億総活躍の未来を切り拓く」として、働き方改革や子育て支援に取り組む決意を示した。
一方、通常国会の焦点は共謀罪の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案や、今の天皇陛下一代限りの退位を可能にする特例法案の行方。また、野党側は文部科学省の天下りあっせん問題も、政権の緩みの象徴だなどとして追及する考え。そうした中、安倍首相は野党批判も忘れなかった。
安倍首相「ただ批判に明け暮れたり、言論の府である国会の中でプラカードを掲げても、何も生まれません」
民進党・蓮舫代表「立法府をあまりにも軽視しているんだなと再確認をしました」
野党側は、解散・総選挙の可能性もにらみ対決姿勢を強める考え。