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【わかりやすく解説】日米首脳会談ポイント

2017年2月10日 13:00

 日本時間11日、安倍首相はアメリカのトランプ大統領との首脳会談に臨む。今回の首脳会談のポイントについて、日本テレビの伊佐治政治部長が解説する。

■経済:TPP・為替・米国の雇用
 最も緊張感をはらんでいるのが経済問題だ。安倍首相はゆったりした時間の中で、TPP(=環太平洋経済連携協定)協定はアメリカの利益にもなるんだから、離脱は思いとどまるよう説得する考え。ただ、耳の痛い話をしすぎると、為替の問題など、どんな注文をつけてくるか予想がつかない。安倍首相は、日本の自動車メーカーなどがアメリカ人の雇用を増やすなど、大統領がツイッターでアピールできるような成果も提供してうまく乗せたいところだ。

■安全保障
 安全保障では、沖縄の尖閣諸島がアメリカによる防衛義務の範囲内だと大統領自身も認める見通し。尖閣諸島周辺に侵入を繰り返す中国への圧力ともなるが、かわりに日本が今後、どこまで「防衛力を強化」してアメリカの期待に応えるのかが気になる。

■「世界が注目」
 今回の会談は、「世界が注目」する会談だ。ただ仲良くなったではすまない。自由貿易、人権など、アメリカが先頭に立ってきた世界の秩序がトランプ氏によって壊されそうな今、今や指折りの長期政権のリーダーである安倍首相の責任は重い。言うべき事はちゃんと言う、本物の信頼関係をつくれるか、重く問われている。

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