与野党議員が森友学園を視察へ
大阪の学校法人・森友学園の国有地取得問題をめぐり、参議院の予算委員会は10日、来週16日に現地を視察することで合意した。
視察が実現した背景には真相究明に後ろ向きだとの世論の批判をかわしたい与党側と、問題を徹底追及する姿勢をアピールしたい野党側の思惑が一致したことがある。視察には参議院予算委員会の与野党の議員が参加し、小学校の建設予定地を訪れるほか、財務省の近畿財務局や国土交通省の大阪航空局などを訪問し、土地が売却された経緯などについて聞き取りをする予定。
一方、焦点となっている籠池理事長らの参考人招致について自民党は民進党に対して応じない考えを改めて伝えた。
民進党・榛葉参院国対委員長「ぜひ国会に来て参考人としてご説明されたらどうですかと、とりあえず聞いてみなきゃダメですね与党は。わたしは参考人を呼ばない理由はないと思います」
民進党は参考人招致が実現しなければ来週以降の一部の国会審議を拒否することも検討している。週明けには安倍首相も出席する集中審議も予定されていて、野党側は追及姿勢を強める考え。