原発“60年超”運転可能に 野党側追及「安全性より利用優先か」
国会で15日、政府が、最長60年と定められていた原発の運転期間を実質的に60年を超えて運転できるようにしたことを野党側が追及しました。
立憲民主党の枝野前代表は原発をめぐるルール変更について、「安全性よりも原発の利用を優先するのか」と追及しました。
枝野前代表「安全性を最大限とって最長期間しっかり守らなきゃいけないんじゃないですか」
岸田首相「運転期間については安全の観点から定めが設けられておりましたが、これについて今申し上げた利用政策の観点から、これを議論をしているわけです」
枝野前代表「今、総理は安全性よりも利用を優先したと事実上お認めになりました。もう二度と世界最高水準だなんて言わないでください」
岸田首相「最長で60年に制限する、その原則を維持した上で世界最高水準の安定基準を適用していく安全最優先であるという考え方は変わらない」
また、枝野前代表は岸田政権の原子力政策は東日本大震災が起きた「12年前の教訓を無視している」と批判しました。
これに対して、岸田首相は「安全性が最優先であることは全く変わらない」と繰り返しました。