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厚労省“不正統計問題”調査でまた新事実

2019年1月30日 1:35
厚労省“不正統計問題”調査でまた新事実

毎日のように問題が明らかになる厚生労働省の“不正統計問題”。また、新たな事実が判明した。一体、どうなっているんだろうか?

◆“不正統計問題”国会論戦へ

29日午前、根本厚生労働相は、対応に追われた

根本厚労相「大変遺憾であり、今後、厚生労働委員会の先生方をふくめ、関係者のみなさまに誠実にご説明させていただきたい」

国会でも、厚労省の“不正統計問題”に対し、野党から激しい追及が──

共産党・吉良佳子議員「とんでもない話です。全容解明を強く求めます」

立憲民主党・風間直樹議員「根本厚労大臣の罷免と、総理の辞任を求めます」

安倍首相「不足分の速やかな支払いや、再発防止に全力を尽くすことで、政治の責任をしっかりと果たしてまいります」

◆調査結果をめぐり“新たな事実”判明

こうした中、特別監察委員会がまとめた調査結果をめぐり、29日、“新たな事実”が。

立憲民主党(会派)・大串博志議員「こんなお手盛りの調査ありますか。虚偽報告書じゃないですか」

先週、厚労省の関係者に対するヒアリングの一部が、身内である厚労省職員によって行われていたことが判明。

立憲民主党(会派)・大串博志議員「外部の有識者がきちんと最終最後まで責任をもってヒアリングを行い切ったのは何名ですか」

厚生労働省・定塚由美子大臣官房長「局長・課長合計20名の方には、委員の方に必ず加わっていただいております」

厚労省によると、ヒアリングの対象となったのは、幹部20人と、その他の職員11人。そのうち幹部には第三者機関の委員が、その他の職員には身内である厚労省の職員がヒアリングを行ったと説明していた。

◆答弁を訂正…与党から悲鳴も

しかし、29日、根本厚労相が、答弁を訂正。

根本厚労相「特別監察委員会の委員が実施した局長級・課長級のヒアリングの人数について、誤った答弁がありました」

実際には、第三者がヒアリングしたとされた幹部20人のうち、8人は厚労省の職員がヒアリングをしていて、身内による調査が6割以上にのぼることがわかった。

国会でも、ずさんなヒアリングの実態に批判が相次いだ。

公明党・新妻秀規議員「国民の疑問に応える徹底した追加調査を行い、原因究明に基づき再発防止策を確立すべきです」

根本厚労相「特別監察委員会の委員のみが質問する形式でのさらなるヒアリング、また関係自治体へのヒアリングの実施など、さらなる調査を行っていただいている」

波紋が広がる中、与党議員からは悲鳴が…

──もう地獄だよ。統計国会になる。(与党議員)

厚労省は、ヒアリングをやり直し、近く結果を公表するという。

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