厚労省不正統計 追加給付「工程表」提示へ
厚生労働省の不正統計調査の問題をめぐり、国会で自民党の小泉進次郎議員は雇用保険などの追加給付についてただした。これに対し根本厚労相は4日、工程表を提示すると述べた。
小泉議員は厚労省側に追加給付の工程表を示すよう求め、与党としても厳しく対処する姿勢をアピールした。
小泉議員「実害が発生している約2000万人の方に、いつ追加給付が、どのようにできるかということを明らかにすることだと思います」
根本厚労相「(本日)給付の種類ごとに現時点でのスケジュールの見通しを示す工程表を公表いたします」
小泉議員「なぜ翌日の21日の毎月勤労統計の確報の公表があるという事実を厚労省の官房の幹部の説明が2回は入ってるにもかかわらず、それが大臣に上がらないのか」
根本厚労相「報告までに私は時間がかかり過ぎていると思うし、毎月勤労統計の次の日の確報値の公表について上がっていなかった。大変遺憾であります」
根本厚労相は、雇用保険などの過去の受給者については、住所が特定できる人については4月から11月にかけて順次お知らせを送った上で、振り込みで追加給付を行ことを明らかにした。
一方、自民党の宮下議員が、統計に関わる人材の育成についてただしたのに対し、安倍首相は「AIやビッグデータの活用による統計作成も有効である」と述べ、人工知能などの活用の可能性について言及した。