安倍首相 立民・長妻氏と激しい応酬
野党側は厚生労働省の不正統計問題について、「組織的隠蔽(いんぺい)は認められなかった」とする特別監察委員会の報告書への反発を強めている。
立憲民主党の長妻代表代行は、報告書が国際的に悪いメッセージになると追及し、安倍首相と激しい応酬となった。
立憲民主党・長妻代表代行「ギリシャも統計の問題から発端で、ギリシャの経済危機が起こりました。甘く見ちゃいけないと思うんですよ」
安倍首相「原因を究明し、再発の防止に向け、総理大臣として責任を果たしていく覚悟であります」
長妻代表代行「国家の危機になりかねないと、こういう重大な認識ありますか」
安倍首相「ギリシャの状況と、日本はまったく違う。不安をあおるような議論はやめた方がいいのではないかなと思いますよ」
長妻代表代行「年金記録問題で、ちょうど私がここで質問したときに、不安をあおるなと12年前おっしゃって。大ウソついたじゃないですか。最後の1人までと発言をされて。どうなってんですか今」
安倍首相「政府としてそういう決意を示すことは当然のことではないでしょうか」
長妻代表代行「これは決意なんだと。決意だったらウソをつき放題じゃないですか」
安倍首相「(消えた年金を)最後のお一人までお支払いすることはできませんと、私に言って欲しかったんですか。それは違いますよ」
長妻代表代行「極端ですね。こういうことを軽々に言わないで欲しいってことなんですよ。できないことを」
一方、与党側が来年度予算案の来月1日の採決を提案したことに野党側は反発を強め、複数の閣僚の不信任決議案提出も検討している。予算案をめぐる攻防は来月1日夜までもつれ込みそうだ。