前統合幕僚長が語る“自衛隊のあるべき姿”
自衛隊・制服組のトップ・統合幕僚長を今月1日に退任したばかりの河野克俊氏が2日夜の「深層NEWS」に出演し、これからの自衛隊は、国民に顔が見える自衛隊であるべきだとの考えを示した。
前統合幕僚長・河野克俊氏「自衛隊創設以来、今、64年。前半の40年ぐらいは、自衛隊の顔が国民に見えなかった時代だと思う。転機は平成3(1991)年の(ペルシャ湾への)掃海部隊の派遣。それからPKO、国際緊急援助に自衛隊が参加。それから9.11等々、いわゆる“動く自衛隊”になっていった。非常に不幸な事案ではあったが、東日本大震災では大規模な災害救援活動をした。自衛隊が動くことによって、国民に自衛隊の顔が見えるような時代になったと思う」
河野氏は、自衛隊の活動が増えて国民との距離が縮まったことが信頼感の向上につながっているが、この信頼感に慢心することなく前に進んでほしいと述べた。