参院代表質問 石破首相の「手のひら返し」と批判も あす衆院解散へ
石破首相は9日、衆議院の解散に踏み切ります。それを前に参議院で石破首相に対する代表質問が行われています。
石破首相に対して野党側から総理に就任する前と後とで打ち出した方針が変わった、「手のひら返し」ではないかとの指摘が相次いでいます。
共産党 田村委員長
「私たちは総理の言葉の何を信じればよいのでしょうか。総理は自民党総裁選での主張を次々と手のひら返しにしています。中でも予算委員会での論戦を回避して、あすにも衆議院を解散し総選挙を行うという手のひら返しは、あまりにも党利党略が過ぎるのではありませんか」
石破首相
「できる限り早期に国民の皆様方のご判断をいただくことが重要だと考えております。国民の皆様方にご判断をいただける材料を真摯に提供することも重要であります」
――いよいよ選挙となりますが、旧安倍派議員らの公認問題をめぐっては8日、新たな動きはありましたか
石破首相は、国会審議の合間をぬって8日も党幹部と公認について詰めの協議を行いました。
石破首相は議員会館の事務所で森山幹事長、小泉選対委員長と協議を行いました。いまの時点で非公認になる見通しは、旧安倍派幹部の下村博文氏、西村康稔氏、高木毅氏の3人に加え、政治倫理審査会に出席していない萩生田光一氏ら少なくとも6人です。
これに加えて、石破首相は党の処分を受けた議員で説明責任を果たしていないと判断された議員についても非公認とする考えです。石破首相が「相当程度」の人数になると説明している中、公認を決定する9日の選挙対策本部に向けて調整が続いています。
9日の午後には、石破首相は衆議院を解散します。その前には、立憲民主党の野田代表ら野党党首と党首討論で対決します。今回は通常より長い80分間行われます。ある立憲民主党の幹部は「直接対決でどっちが国のトップにふさわしいか、じっくりみてもらいたい」と話していました。