8日に国会で「陳謝」するよう求められていたNHK党のガーシー参議院議員が参議院本会議を欠席しました。今後、「除名」処分となる可能性が高まっています。8日午後にガーシー議員本人が日本テレビの取材に応じ、現在の心境を語りました。

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8日午後に日本テレビの取材に応じたNHK党のガーシー参議院議員。
NHK党　ガーシー参議院議員（日本時間8日午後5時半ごろ）
「陳謝しに行くのが嫌とか、国会に出るのが嫌とかじゃなく、警察当局の任意の事情聴取に対する説明が不透明すぎたので。なにか聞きたいことがあれば、全然捜査には協力しますよと。協力したくないわけじゃないので」

8日の参議院本会議で、NHK党のガーシー参議院議員は「陳謝」を行うよう求められていましたが、その姿はありませんでした。

尾辻参議院議長（参院・本会議、8日午前10時すぎ)
「ガーシー君の出席が得られません。議長はこれを院内の秩序を乱すものと認め、議員ガーシー君懲罰事犯の件を懲罰委員会に付託いたします」

2022年7月に初当選して以来、一度も国会に出席せず、4段階の懲罰処分のうち3番目に重い「議場での陳謝」を求められていたガーシー議員。（「除名」→「登院停止」→「議場での陳謝」→「戒告」）

2月27日には代理人を通じて「本会議へ出席し陳謝文を朗読する」との回答を参議院に提出しましたが、7日午後に投稿したインスタグラムでは前言を撤回。

NHK党　ガーシー参院議員（7日投稿のインスタグラム）
「僕は帰国しません。今帰るのが時期尚早だと僕は判断したわけです。国会出てないからお前クビやみたいな話ができるのであれば、どうぞしてくださいという話です」

日本に帰国せず、「議場での陳謝」に応じなかったガーシー議員。そのかわりに、事前にスーツ姿の「陳謝動画」を参議院の議院運営委員会に提出し、公開しました。

NHK党　ガーシー参院議員
「陳謝動画を撮らせていただきました。ここに謹んで陳謝いたします」

しかし、この動画は受け取りを拒否されました。

改めて懲罰委員会が開かれ、さらに重い処分が検討されることになったガーシー議員。14日の懲罰委員会で弁明の機会を与えることが決定、弁明するかをガーシー議員の秘書に10日までに回答するよう求めました。早ければ15日の本会議で除名処分を決めることも検討されています。

日本テレビの取材に対しては…

Q.15日より前に帰ってくる可能性は？

NHK党　ガーシー参院議員（日本時間8日午後5時半ごろ）
「今の段階ではゼロですけども、（弁護士が）警察当局と話をしていただいて、僕が不透明でおびえている部分が明確になるのであれば、僕は捜査に協力したいですし、それが明確になって警察当局からちゃんと答えが返ってくるのであれば、僕は帰国します」

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与野党からは、「除名もやむを得ない」との声があがっています。

自民党 世耕参院幹事長
「極めて残念。言語道断と言わざるを得ない。もう除名ということが視野に入った調整になってくる」

Q.除名も視野には入ってくるという認識でよろしいでしょうか？

立憲民主党　田名部参院幹事長
「はい、そうだと思います」

ガーシー議員が所属するNHK党の立花党首は、党首を辞任し建築デザイナーの大津綾香氏が後任になることを発表しました。

NHK党　立花党首
「本日付をもちましてNHK党の党首を辞任させていただきます。（登院して陳謝する）約束が反故になりましたので、党の代表としては責任をとらなければならない」

ガーシー議員は3月中には帰国する意向を示していますが、除名処分となり国会議員の資格を失う可能性が高まっています。