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体罰禁止 児童虐待防止法改正案が審議入り

2019年5月10日 15:20
体罰禁止 児童虐待防止法改正案が審議入り

国会で10日、親権者による子供への体罰を初めて禁止する児童虐待防止法などの改正案が衆議院本会議で審議入りした。

千葉県野田市で10歳の女の子が父親に虐待され、死亡した事件から4か月たち、相次ぐ虐待事件の根絶を目指し、法案の審議が始まった。政府が提出した児童虐待防止法などの改正案では、しつけでも「体罰を加えてはならない」として、初めて親権者などによる体罰の禁止が明記された。

一方、民法で定められた、親が子供を戒める「懲戒権」の見直しについては、法律の施行後2年をめどに検討するとしている。

立憲民主党・大河原雅子議員「民法上の懲戒権の削除を含む見直しについて、総理の決意をうかがいます」

安倍首相「懲戒権については、家族の在り方に関わる国民の間でもさまざまな議論があると承知してます。国会における議論等も踏まえながら、法務省を中心に徹底的な議論活動を行う必要があります」

10日の本会議では、野党側が提出した虐待した親への再発防止プログラムを盛り込んだ対案もあわせて審議入りした。野党側は、政府案の修正を求めていく方針。与党側も、修正協議には前向きな姿勢を見せていて早期成立を目指す。