党首討論“2000万円問題”で首相を追及
国会ではおよそ1年ぶりとなる党首討論が行われた。野党側は、いわゆる老後2000万円問題で安倍首相を追及した。
立憲民主党・枝野代表「(金融庁の作業部会の)報告書自体がなかったことにしてしまう姿勢は、これはやっぱり高齢者の抱えていらっしゃる不安に対して、正面から受け止めているということにはならない」
安倍首相「(年金積立金は)経済が成長していくことによって(安倍政権の6年で)44兆円の運用益が出ているわけで、民主党政権時代の約10倍、運用益は出ている」
国民民主党の玉木代表は、政府が、ことし公表する、将来の年金給付水準の見通しについて追及した。
国民民主党・玉木代表「新しい(年金)財政検証を、なぜ速やかに出さないのか。これが出てこない限りは、今の最新の年金制度の安心が保たれているかどうかは、判断できません」
安倍首相「政局等にかかわらず、しっかり、これは検証していただき、報告をしてもらいたいと」
共産党の志位委員長は、人口減少など社会情勢に併せて給付水準を調整するマクロ経済スライドについてただした。
共産党・志位委員長「マクロ経済スライドを続けて、さらに貧しい年金にしてしまうことこそ、私は無責任でばかげた政策だと言わなければなりません」
安倍首相「マクロ経済スライドをですね、やめてしまうという考え方は、これはばかげた案だと思います」
日本維新の会・片山共同代表「解散をこの国会ではされるんですか」
安倍首相「解散という言葉は、私の頭の片隅にはございません」
野党側は、20日以降、まずは金融担当相である麻生副総理の問責決議案などを提出して、攻勢を強める構え。