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安倍派“裏金疑惑” 捜査のカギは…?「検察×議員秘書」聴取を再現【バンキシャ!】

2023年12月18日 10:51
安倍派“裏金疑惑” 捜査のカギは…?「検察×議員秘書」聴取を再現【バンキシャ!】
自民党・安倍派の政治資金パーティーをめぐる「裏金疑惑」問題。捜査はどこまで広がるのか、議員の逮捕はあるのか。16日から始まった議員への任意聴取に先だって、秘書への聴取が行われていた。証言をもとにその様子を再現した。【バンキシャ!】

17日、バンキシャは渦中の自民党・安倍派の事務所へ。

バンキシャ
「安倍派の事務所前です。きょう(17日)も多くの報道陣が集まっています」

東京地検特捜部が週明けにも踏み切るとみられる強制捜査を前に報道陣が詰めかけていた。安倍派の政治資金パーティーをめぐる “裏金疑惑”。関係者によると、所属議員の大半が派閥側から収支報告書に記載のないキックバックを受けていたとみられ、その総額は直近5年間で約5億円にのぼるとみられている。

“裏金作り”の実態解明に向けて、特捜部が16日から安倍派所属の議員本人への事情聴取を始めたことが関係者への取材でわかった。捜査はどう行われているのか。

バンキシャは、議員に先がけて聴取を受けた、複数の秘書の証言をもとに再現。特捜部が100人以上の態勢で臨む、捜査の一端が見えてきた。

私たち(バンキシャ)が取材した秘書が特捜部の聴取を受けたのは、12月のある日。場所は都内の高級ホテルだったという。ロビーへ迎えに来た事務官に連れられ、カードキーがないと入れないフロアへ。案内されたのはツインルーム。スーツ姿の検事が待っていた。秘書が席に着くと、検事は向かいの1人がけの椅子へ。少し離れたテーブルでは、事務官が記録をとるためパソコンを開いていたという。

冒頭、検事から「黙秘権があります」と言われ、2時間にわたる聴取が始まった。秘書は、あらかじめ持ってくるよう言われていた資料を提出。パーティー券の販売先リストや5年分の事務所の通帳、同じく5年分の収支報告書などだったという。

東京地検特捜部が安倍派の秘書に対して行っている事情聴取。検事が繰り返したという質問は3つだ。1つは…

検事
「いつ違法な行為と認識しましたか」

さらに――

検事
「キックバックを受けたお金をどうしましたか」

キックバックについて“裏金”だという認識はあったか、またその使い道を聞かれたという。そして…

検事
「パーティー券を売るのに議員の指示はありましたか」

パーティー券をめぐる金の動きに、議員の関与があったかについても追及されたという。

聴取は予定された2時間では終わらず、数日後、再び行うことになった。追加で5年分の会計帳簿データなどを持ってくるよう指示があったという。

都内各所のホテルなどで、こうした聴取を行ってきたとみられる特捜部。別の関係者によると聴取に呼ばれた際、廊下でほかの秘書とすれ違うこともあった。多くの秘書たちに次々と聴取していたとみられる。

そして16日から、ついに議員本人への聴取へ。今後、捜査はどのように進むのか。

*12月17日放送『真相報道バンキシャ!』より

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