国連の安全保障理事会の緊急会合で、北朝鮮への制裁をめぐり、アメリカと、中国・ロシアが対立していることについて、松野官房長官は会見で、「現状において制裁緩和を議論するような状況にない」と強調しました。

11日に開かれた安保理の緊急会合では、北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル発射を受けて、議長国のアメリカが北朝鮮に対する追加制裁決議案を支持するよう理事国に求めました。これに対して、中国とロシアは、制裁の緩和について言及しました。

松野長官は会見で、北朝鮮の一連の核ミサイル活動は安保理決議違反だと指摘した上で、「現状において制裁緩和を議論するような状況にない」との考えを示しました。その上で、「安保理が一致して責任を果たすことを期待する」と述べました。