政府は、新型コロナウイルスの感染が拡大している地域では、濃厚接触者の出勤制限を求めない方向で調整していることがわかりました。

新型コロナの感染者が出た場合、現在は、保健所に代わって、企業などの事業所が濃厚接触者を特定し、自宅待機などを指示しています。

政府関係者によりますと、感染が拡大している地域では、今後、濃厚接触者を特定せず、出勤制限を求めない方向で調整しているということです。

一方、医療機関や高齢者施設などについては、保健所が調査を継続するということです。

ある政府関係者は、「オミクロン株の特性にあわせ、社会経済活動を維持するために必要な判断だ」と話していて、岸田首相が16日にもこうした方針について発表する見通しです。