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予備費10兆円 安倍首相、必要性を強調

2020年6月5日 3:33
予備費10兆円 安倍首相、必要性を強調

安倍首相は、第2次補正予算案の予備費が10兆円にのぼっていることについて、新型コロナウイルス対策のため「臨機応変な対応が必要だ」と必要性を強調しました。

予備費は具体的な使い道を決めずに計上される経費で、政府の判断で使うことができるため、野党側は「国会がチェックできない」などと反発しています。

社民党・福島みずほ党首「10兆円という予備費、これなんですか。国会の承認なくして出すのは財政民主主義を踏みにじるものではないですか」

安倍首相「新型コロナウイルス感染症については今後の長期戦を見据え、状況の変化に応じて臨機応変にかつ時期を逸することなく対応することが必要であります」

安倍首相は、さらに、今回の予備費については「新型コロナウイルス感染症に関係する経費に使途が限定されている」と説明しました。その上で、「必要な予算に不足が生じた場合に備えて万全の対応をとりたい」と理解を求めました。

一方、政府が「持続化給付金」の手続き業務を委託した民間団体の実態が不透明だと指摘されている問題については、「必要な情報開示を行うことも含めて丁寧な説明を行わせたい」などと述べるにとどめました。