BPO「テレビ埼玉に名誉毀損なかった」
埼玉県の元市議会議員がテレビ埼玉の報道で名誉を毀損されたなどと申し立てた事案で、BPO(=放送倫理・番組向上機構)は、名誉毀損などはなかったとの判断を示しました。
この事案は、市の女性職員から「セクハラをされた」と訴えられた元市議が去年4月、逆に女性職員に損害賠償を求めて裁判を起こしたことを報じたテレビ埼玉の夕方のニュース番組「NEWS545」をめぐるものです。
元市議は「自分がセクハラで訴えられたかのようなタイトル」で報じられ、「名誉が損なわれた」などと主張し、BPOに申し立てていました。
BPOの放送人権委員会は12日、放送全体を見れば、「一般視聴者は、裁判は元市議が女性職員に対して提起したものと受け止める」などと指摘し、「名誉毀損も放送倫理上の問題も認められない」との判断を示しました。