閉会後も委員会 野党は政権追及の場を確保
新型コロナウイルスへの対応に追われた通常国会がさきほど閉会しました。ただ、与野党は、閉会した後も新型コロナウイルスに関連する委員会を毎週、開くことで合意しました。
野党側としては閉会後も政権追及の場をなんとか確保した形です。
立憲民主党・福山幹事長「この閉会中にもかかわらず、常任委員会を開会することをルール化できたということは、不本意ながら一定の成果であったと思います」
これにより、野党は内閣不信任決議案の提出見送りを表明し、国会は波乱なく閉会しました。
この国会を通じては、新型コロナ対策の現金給付を、当初、収入が減少した世帯への30万円と決めたときなど官邸の決定に与党内から不満の声が噴出する場面もあり、いわゆる安倍1強態勢の揺らぎが顕在化しました。
また、河井前法務大臣と妻の案里議員への捜査が18日にも本格化するとみられ、政権への更なるダメージは避けられません。
安倍政権としては閉会後、経済対策を実行し、支持率の回復を狙いますが、同時に、足下の揺らぎを押さえ込めるかどうか。ポスト安倍を見据えた動きも活発化する中で9月に任期を迎える自民党役員の人事がひとつの節目となりそうです。