19日から閉会中審議 与野党合意
与野党は、新型コロナウイルス対策などを議論するため、今月19日から閉会中の審議を行うことで合意しました。ただ、与党は野党側が求めている早期の臨時国会の召集には応じない方針です。
野党側は安倍首相の国会での説明を求めてきましたが、結局、その確約を得られないまま、妥協したかたちです。
与野党の国対委員長が、5日朝会談し、今月19日の衆議院の厚生労働委員会から、閉会中の委員会審議を毎週行うことで合意しました。
しかし、この審議に安倍首相は出席しないため、野党側は早期の臨時国会の召集を求めましたが、与党側は審議する法案がないことなどを理由に応じない考えを改めて示しました。
立憲民主党・安住国対委員長「一国のリーダーがなぜ国会で我々を含め国民に説明をしないのか。本当に不可解です」
野党側としては、安倍首相が国会出席を避けていることを印象付け、政権にダメージを与えたい狙いもあります。
しかし、与党幹部からは「野党も無理だと分かって要求しているだけ」と、本音を見透かすような見方を示しています。
野党内からも「早く妥協しすぎた。国民への説明がつかない」との声も上がっていて、感染拡大への不安が広がる中、安倍首相が出席する国会審議の見通しは立っていません。