安倍元首相の「国葬」迫る…海外“首脳級”の参列は? 当日は会場周辺の学校生活に影響も…
27日に行われる安倍元首相の国葬まで、あと6日。参列する海外からの代表団は190以上と想定され、カナダのトルドー首相などが参列を予定しています。また、当日は会場周辺の幼稚園や小学校で、「授業の短縮」や「オンライン授業への切り換え」などの対応がとられるということです。
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21日朝、東京・千代田区にある首相官邸近くの路上は、ただならぬ空気に包まれていました。路上で人が焼身自殺を図ったというのです。
事件があったのは午前7時前、「男性が火につつまれている」と110番通報がありました。
警視庁によると、駆けつけた警察官が体に火がついた状態の70代の男性を発見しました。男性は警察官に「自分で油をかぶり、火をつけた」と話していて、全身にやけどを負い、重傷です。現場からは「私個人は国葬には断固反対です」などと書かれた手書きの文書が複数枚、見つかったということです。
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27日に行われる安倍元首相の国葬が、6日後に迫っています。
21日、自民党内からも疑問の声が上がりました。自民党の村上誠一郎元行政改革担当相は「反対が多い中、なぜ強行するのか。安倍氏の名誉になるのかどうか」として、国葬を「欠席」する考えを示しました。
見込まれている参列者は、最大6000人。参列される皇族も21日、明らかになりました。宮内庁の発表によると、参列されるのは秋篠宮ご夫妻と二女の佳子さま、寬仁親王妃信子さま、彬子さま、高円宮妃久子さま、承子さまの7人です。
19日にイギリスで行われたエリザベス女王の国葬に参列された天皇皇后両陛下や、上皇ご夫妻は、過去の例にならい参列されず、それぞれ使いを送り、生花を供えられます。
エリザベス女王の国葬にはアメリカのバイデン大統領ら世界の首脳が参列しましたが、政府関係者は安倍元首相の国葬について「首脳級が直近で2回も外遊できるかわからない」としています。
そもそも、海外からの代表団の参列は190以上、その中で“首脳級”は50程度と想定されています。G7(=主要7か国)でみると、首脳で参列を予定しているのは、カナダのトルドー首相のみです。アメリカからは、初来日となるハリス副大統領が参列するほか、イギリスからはメイ元首相、フランスからはサルコジ元大統領などが参列します
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会場となるのは、東京・千代田区の日本武道館です。外にある九段坂公園には、当日午前10時から午後4時まで一般向けの献花台が設けられることが新たにわかりました。
さらに、国葬当日は会場近くの幼稚園や小学校など7つで、「授業の短縮」や「オンライン授業への切り替え」などの対応がとられるということです。
会場には21日、警察庁トップの露木康浩長官が、異例の事前視察に訪れました。国葬は、来週27日(火)に行われます。
(9月21日放送『news zero』より)