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“総裁選形式”決定へ 党員投票求め反発も

2020年9月1日 11:57
“総裁選形式”決定へ 党員投票求め反発も

自民党は1日朝の総務会で総裁選挙の方法などを決定します。執行部は全国の党員投票を省いて両院議員総会で選出する方針ですが、党内からは反発の声が上がっています。

午前11時から始まった総務会は現在も続いています。党内からは全国の党員の声を反映する党員投票を行うべきだという声が高まっていて、調整が長引くことも予想されます。

自民党・小林青年局長「党員にとっても国民のみなさんにとっても、いい決め方になるようしっかり議論していきます」

党員投票を求める声に対し、執行部は「政治空白を作るべきではない」として8日に告示し、14日に両院議員総会を開いて新総裁を選出する方針です。

党員投票も行われる総裁選になれば、国会議員票と同じ票数が党員票に割り当てられ、手続きに時間がかかるという訳です。

これには2日に立候補を表明する予定の菅官房長官やこれを支持する二階幹事長らの思惑があります。

両院議員総会になれば党員票は394票から141票と大幅に減り、地方で人気が高い石破幹事長が不利になります。党内からは「石破つぶしだ」との声が上がっています。

1日朝も菅官房長官と森山国対委員長ら党幹部が会談するなど政権幹部や派閥領袖らが菅官房長官の流れを作ったことに対して党内からは「密室談合だ」との批判も出ています。

こうした不満を背景に若手議員らが「開かれた手続きで総裁選を行うべき」だとして党員投票の実施を求め、二階幹事長に自民党議員のおよそ4割にあたる145人の署名を提出するなど党内に反発が広がっています。

1日の総務会でも小林青年局長は党員投票を求めると話していて、調整が長引くとみられますが、最終的には執行部が両院議員総会で押し切る見通しです。

総務会終了後、石破氏と岸田氏は1日午後、正式に立候補を表明する予定です。

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