菅総理、米・ポンペオ長官と“初”対面外交
菅総理大臣が、日本を訪問中のアメリカのポンペオ国務長官と総理就任後初めてとなる対面外交を行いました。
菅総理はこれまで各国首脳と電話会談を重ねてきましたが、初の対面外交は緊張した面持ちで、会談冒頭の発言もありませんでした。
会談は6日午後2時過ぎから行われました。総理就任以来、初めての対面外交に臨んだ菅総理は緊張した面持ちで部屋に入り、ややぎこちない様子でポンペオ国務長官とグータッチをかわしました。ある政府関係者は「外交は継続が重要だ。一番避けないといけないのは『独自色』を出すことだ」と指摘していて、この日は安全運転でスタートを切った形です。
菅総理は、今月中旬には初の外国訪問としてベトナムとインドネシアを訪れる予定で、ある外務省幹部は「今後は中国や韓国など近隣諸国との外交が重要になる」と指摘しています。
一方、ポンペオ国務長官はこのあと日本、オーストラリア、インドとの4か国外相会談に出席し、会談では日本が提唱する「自由で開かれたインド太平洋」構想を進めていくことを確認し、海洋進出を進める中国についても議論される見通しです。
日本政府は、日米豪印の4か国にASEAN諸国を加えた多国間の連携で中国と向き合いけん制していきたい考えです。