携帯料金値下げ“プラン”発表…即効性は?
菅総理大臣が掲げる「携帯電話料金の値下げ」をめぐって、新たな動きがありました。政府は、27日、携帯電話料金の値下げにむけたアクション・プランを発表し、事業者間の競争を促すことで、値下げにつなげたい考えです。
武田総務相「今まで、日本社会すべてが本気で、このモバイル市場のことを見つめていなかったんじゃないか」
27日、携帯電話料金の引き下げにむけた、アクション・プランを発表した武田大臣。
複雑な料金プランや他社に乗り換えにくい仕組みが壁になっているとして各社に取り組みを促しました。
携帯料金について、街で聞いてみると…。
30代会社員「高い高いですね!1万は切れればいいかなって思います」
高すぎるという声にくわえ。
20代大学生「携帯契約するときにおすすめされたやつをひたすら『はい』と言う感じ」
料金プランが複雑すぎるという声も。
27日、発表されたアクション・プランでは、料金プランを利用者が理解できるようにすること、格安業者が大手に払う電波使用料を値下げするなどして、競争を促すこと、手軽に格安スマホに切りかえできるようにすることなどが、柱となっています。
このなかで専門家が注目したのが…。
携帯事情に詳しい 石川温氏「ユーザー・国民に対して理解をしてもらうためのサイトを作ると」
政府は、今回利用者が自らにあったプランを選べるように、情報を提供する「専用ウェブサイト」を年内にたちあげると明らかにしました。
石川温氏「現状とにかく自分がどういったプランを使っているのかですとか、どれぐらい使っているか、わからないので携帯電話会社が選びにくくなっているところがある。ユーザーに理解してもらって、納得した上で乗り換えてもらうという流れを作りたがっていると思うので、その点は評価できる」
このほか契約会社を変えても、同じ電話番号が使える「番号持ち運び制度」にもメスを入れ、携帯各社がとっている税抜き3000円を無料にすることをめざします。
さらに、乗り換え前のメールアドレスを継続利用できる仕組みや「eSIM」の普及なども促進するとしています。
携帯料金値下げへ“プラン”発表…内容は?
菅総理大臣が掲げる「携帯電話料金の値下げ」をめぐって、新たな動きがありました。政府は、27日、携帯電話料金の値下げにむけたアクション・プランを発表し、事業者間の競争を促すことで、値下げにつなげたい考えです。
武田総務相「とにかくモバイル市場において、公正な競争がなされていなかった。こうした現状を打破する」
今回のアクション・プランについて携帯各社は、「対応方法を検討する」としていますが、値下げにむけた動きは加速するのでしょうか。
石川温氏「(今回の発表は)数年かけてこれから競争促進させていくというプランになっている。なので即効性がないというか、これによって、すぐに値下げにつながらないのかなと思う」
武田大臣は携帯電話会社による取り組み状況を監視し、今後の電波割り当ての際にも参考にする意向を示しています。