安倍氏「政治への信頼損なうことに…」謝罪
「桜を見る会」の前日に行われた夕食会をめぐり公設第一秘書が略式起訴された安倍前首相は記者会見を開き、「国民の政治への信頼を損なうことになった」として、陳謝しました。
安倍前首相「(夕食会の)会計処理については、私が知らない中で行われていたこととはいえ、道義的責任を痛感しております。深く深く反省するとともに、国民の皆様に心からおわび申し上げます」「事務所に幾度も確認をし、当時の私の知る限りの認識の限りのご答弁をさせていただいたつもりであります。しかしながら結果としてこれらの答弁の中には、事実に反するものがございました。それがゆえに、国民の皆様の政治の信頼を損なうこととなってしまった。深く深くおわび申し上げたいと思います」
会見で安倍前首相は、夕食会の費用の補てんについて初めて知ったのは、先月、この問題の報道があった後だとして「総理の辞職とはまったく関わりがない」と説明しました。また、補てんした資金については「私の預金からおろしたものだ。手持ち資金として事務所に預けているものの中から支出をした」と述べました。
さらに、今後の政治活動については「私の政治責任は極めて重い」と述べたものの、「国民からの信頼を回復するためにあらゆる努力を行っていきたい」として、議員辞職はしない考えを示しました。また、略式起訴された公設第一秘書が辞職したことを明らかにしました。
安倍前首相は25日午後、衆・参両院の議院運営委員会で改めて経緯や事実関係について説明した上で、与野党からの質疑に応じます。