“リモート推進”国会議員の取り組みは?
国会議員の新型コロナウイルス感染が、19日も確認されました。感染防止対策が課題の中、政府が国民に呼びかけている3密回避やリモートワークは、永田町では、どこまで進んでいるのでしょうか。
19日朝。自民党本部で行われた新型コロナ対策会議。
出席する議員「すごい密だ中も密?どうするよこれ」
間隔を空けることなく座席に座る議員たち。密状態の会議室。冒頭にはこんな発言が。
司会「昨日この会議に出られた方の中で、コロナの陽性者が出たということで」
驚きの声があがりましたが、感染対策の徹底を呼びかけ、そのまま議論に入りました。自民党幹部職員は、「野党と違い自民党は人数も多く、重要な法案をリモートでは議論できない」としたうえで、空気清浄機なども導入し、対策をとっていると説明しています。
こうした中、リモートワークを率先しているのが、ワクチン接種の担当になった河野大臣です。閣議後の記者会見もいちはやくリモート化。その河野氏が撮影した映像。
河野大臣「私の議員宿舎のテレワークのステーションです。普通の丸テーブルの上にタブレット2つ置いて、オンライン会議用です。腰痛になりがちなんで、そこは気をつけないといけないなと思っています」
一方、リモートを積極活用する野党議員も。議員活動と二児の子育ての両立に奮闘する国民民主党の伊藤孝恵参議院議員。本会議が終わると国会を飛び出し、自宅のキッチンへ。
夕方6時すぎに始まる国民民主党のリモート会議に向けて、パソコンのセットをしながら、夕飯の支度を続けます。
始まったリモート会議では、コロナで苦しむ飲食店への支援を議論。家族の夕飯が始まるも、自分はリモート会議へ。パソコンでコメント欄に意見を打ち込みます。ワーキングマザーにとっては負担も大きい子供がいる中でのリモートワーク。
しかし、多くの人の意見を聞ける機会が、格段に増えたといいます。国会議員の対策意識が低いと言われることについては。
国民民主党・伊藤孝恵議員「テレワーク7割と言っているにもかかわらず、あんな密で国会議員全員が一堂に会し大勢で議論している様は、国民がどういうふうに感じるのか。あなたたちだけ特別だと思われている、こういったものは全て消し去っていかなければいけないと思います」