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職員12人が“菅首相長男らから接待”

2021年2月22日 15:42

菅首相の長男らから総務省幹部が接待を受けた問題で総務省は、職員12人が国家公務員倫理規程に違反する疑いがある会食をしたことを明らかにしました。

これとは別に山田真貴子内閣広報官も総務審議官だった2019年、1人7万円を超える会食に出ていました。

総務省は22日、国会に対し、菅首相の長男ら衛星放送関連会社、「東北新社」社員らと12人の総務省職員がのべ38回にわたって国家公務員倫理規程に違反する疑いがある会食をしたと報告しました。

これまで谷脇総務審議官ら幹部4人についてのべ13回会食したと説明してきましたが、新たに玉田官房総務課長、井幡放送政策課長、吉田恭子衛星・地域放送課長ら職員8人も会食していたと明らかにしたものです。この5年ほどで12人、のべ38回の会食が行われていたことになります。

総務省幹部は「全員が、東北新社が利害関係者に当たらないと認識していた。利益誘導をするようなやり取り、放送行政を歪めるような行為はなかった」と説明。「国民の理解を得られるような説明ではない」との記者からの指摘に対し「ご批判は甘んじて受けなくてはならない」と述べました。

総務省はまた、かつて放送担当の局長を務めた山田真貴子内閣広報官が、総務審議官時代の2019年11月に、東北新社の二宮社長や菅首相の長男らから単価7万4000円あまりの飲食接待を受けたことも発表しました。

ただ、山田内閣広報官は既に総務省を退職し、また公務員倫理規程の対象外である特別職の国家公務員であるため、総務省としては「処分を打ちようがない。あとはご本人の判断次第だ」と話しています。

総務省は職員12人、のべ38回の会食の詳しい報告書と、職員の処分案を24日に人事院の国家公務員倫理審査会に提出する予定で、処分は当日にも出る見通しです。