厚生労働省は、職員ら６人が新型コロナウイルスに感染したことを発表しました。このうち３人は、２３人が参加した宴会に出席していた職員で、野党は、宴会と感染の因果関係を調べるよう求めています。

８日、国会で新型コロナウイルスに感染した職員らについて報告した田村厚労相。

田村厚労相「（厚労省）老健局職員であった者６名がですね、新型コロナウイルス感染症に感染していることが判明をいたしました」

さらに―。

田村厚労相「（厚労省）老人保健課の会食に参加していた３名が含まれております」

感染者のうち３人は、２３人による宴会の参加者だったことを明らかにしました。

立憲民主党・石橋通宏議員「ちょっとすごく大きな問題意識を持ってますので、まずこの点（宴会出席者の感染）について現状をご説明をいただきたいと思います」

田村厚労相「まず会食についてはですね、以前もおわびを申し上げておりますが、改めておわびを申し上げます。症状の経過としては４月３日～６日の間に発熱し、検査の結果、陽性が確認されたということであります」

問題となった宴会が行われたのは先月２４日。それから１０日あまりたった今月３日から６日の間に発熱などの症状がでて、陽性と確認されたということです。ただ、宴会との因果関係について厚労省は、「現在、調査中」としています。

この宴会を巡っては先月、田村厚労相も―。

田村厚労相「マスクを外して大きな声でしゃべっておったということで、言語道断でございます」

大人数にくわえ、出席者の感染対策も不十分だったのではと問題視していました。

これまでのところ、感染と宴会との因果関係は不明ですが、野党は、調査を行い国会に報告するよう求めました。

立憲民主党・石橋通宏議員「やっぱり一番懸念されるのは、３月２４日にああいった、本当あってはいけない事態があった。それに（感染判明の）３名の方々が参加をされていた、そことの因果関係はどうなのか、これがもしあったとすれば、本当に深刻な状況だと思います」

田村厚労相「今、保健所のほうにしっかりと調査をいただいておりますので、ただ、個人のプライバシーでありますが、いろんな問題がありますので、そこを配慮しながらでありますけれども、最大限、皆様方にお知らせできることはお知らせさせていただきたいというふうに思います」