入管法改正案採決巡り対立…12日は見送り
不法残留外国人の収容や送還の規則を見直す出入国管理法改正案の採決を巡り、与野党が対立しています。与野党の国対委員長会談でも話し合いはつかず、衆議院・法務委員会での12日の採決は見送られました。
改正案は、不法残留外国人について、一定の条件のもとで社会内での生活を認める制度を新設することなどが盛り込まれています。
与党側は12日の採決を目指していましたが、野党側は、名古屋出入国在留管理局に収容されていたスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんが死亡したことをめぐり、「犠牲者が出た問題の実態解明が行われていない」として採決に反対していました。
与野党の国対委員長会談でも話し合いはつかず、与党側は法務委員会での12日の採決を見送りました。
立憲民主党・安住国対委員長「採決を急ぐような話ではない。二つの大きな課題がある。法案の中身の問題と、それからやっぱり犠牲者が出たこの入管の取り扱いの問題だ」
与党側は14日の委員会で採決する構えですが、野党側は反発を続けていて、13日も国対委員長が会談して協議する予定です。