来週に迫った国会の会期末を前に、衆議院本会議では岸田内閣と細田議長に対する2つの不信任決議案の審議が行われています。

本会議では、まず細田議長への不信任案の採決が行われさきほど、否決されました。

野党第一党の立憲民主党が提出した不信任案ですが、採決前に、日本維新の会と国民民主党の議員らが退席し、野党各党の足並みの乱れがあらわになっています。

立憲民主党・吉田議員「細田議長は議員の秩序を保持するどころか、たび重なる失言、うんざりするほどの疑惑報道、議事を整理する役割もままならず、議長みずからが憲法や国会法を軽んじる愚行を重ねております」

2つの不信任案について共産党はいずれも賛成しますが、国民民主党は、細田議長の不信任案には、採決前に退席して棄権し内閣不信任案には反対します。

日本維新の会も細田議長の不信任案については採決前に退席して棄権し、内閣不信任案には反対します。

内閣不信任案についても与党側の反対多数で否決される見通しですが、自民党内からは参院選を前に「支持率が高いことで緊張感がなく緩みが出ている」との指摘も出ています。