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医療的ケア児と家族の支援を 法律が成立

2021年6月11日 20:14
医療的ケア児と家族の支援を 法律が成立

人工呼吸器などを必要とする「医療的ケア児」とその家族を支援する法律が、11日の参議院本会議で全会一致で可決、成立しました。

「医療的ケア児」とは、人工呼吸器を使うなど医療的ケアを必要とする子どもたちのことで、全国におよそ2万人いる、とされています。医療的ケア児の通学には看護師などのサポートが必要ですが、自治体によっては人手を確保できず、支援の地域格差が問題となっていました。

11日に成立した法律は、これまで努力義務だった医療的ケア児への支援を、国と自治体の責務として取り組みの強化を促すものです。本会議で法律が成立した際には、医療的ケア児とその家族が傍聴していました。

山田萌々華さん「人工呼吸器をつけていても毎日学校に通えることが願いです」

綾崇さん「(医療的ケア児も)ちゃんと社会の役に立つ大人に育っていくんじゃないか。そういうことが証明できる契機になればいいなと思いますね」

成立後、自ら医療的ケア児の息子を育てる自民党の野田幹事長代行は「今後は、医療的ケア児の教育のために必要な人材や予算を獲得していくことが大切だ」と強調しました。