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日本・カンボジア首脳「侵略は国連憲章違反」

2022年3月21日 0:30
日本・カンボジア首脳「侵略は国連憲章違反」

岸田総理大臣は、訪問先のカンボジアでフン・セン首相と会談し、ロシアによるウクライナ侵略は国連憲章の重大な違反だとして、武力行使の即時停止と軍の撤退を求めました。

首脳会談は当初の予定よりおよそ1時間長く行われ、ウクライナ情勢について意見が交わされました。

岸田総理「両国は、国連総会の緊急特別会合で採択されたウクライナに対する侵略決議の共同提案国であり、世界中のどの場所においても、力による一方的な現状変更を認めないとの立場を共有しています」

また、両首脳は共同声明を発表し、ロシアによるウクライナ侵略は国連憲章の重大な違反だとした上で、武力行使の即時停止と、ウクライナ領土からのロシア軍の撤退を求めました。

共同声明では、『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向け協力していくことを再確認したほか、強引な海洋進出を進める中国を念頭に、南シナ海で緊張を高める一方的な行動を取らないよう、関係国に求めることの重要性を強調しました。

また、両首脳は、軍によるクーデター後、混乱が続いているミャンマー情勢に懸念を表明し、暴力の即時停止や民主的体制への回帰を求めました。

岸田総理は21日に日本に帰国し、24日にはベルギーを訪問してG7(=主要7か国)の首脳会合に出席する予定です。