岸田首相、印・モディ首相と会談“力による現状変更許してはならない” 「クアッド」首脳会談へ協力要請
岸田首相は19日、訪問先のインドでモディ首相と会談し、ウクライナ情勢をめぐり、力による一方的な現状変更はいかなる地域でも許してはならないとの認識で一致しました。
会談で岸田首相は、ロシアのウクライナ侵攻について「国際秩序の根幹を揺るがす深刻な事態であり毅然と対応することが必要だ」と訴えました。
その上で両首脳は、力による一方的な現状変更はいかなる地域でも許してはならないとの認識で一致しました。
岸田首相「モディ首相との間で、力による一方的な現状変更はいかなる地域においても許してはならないこと、こうした状況だからこそ、自由で開かれたインド太平洋の実現にむけ取り組みを一層、推進していくことが重要であること、こうしたことを確認した」
また、両首脳は、中国を名指しこそしなかったものの「東シナ海や南シナ海における力による一方的な現状変更の試みや経済的な威圧にも強く反対していくこと」で一致しました。
一方、岸田首相は、今年の前半にも東京で開く予定の、日本・アメリカ・オーストラリア・インドの枠組み「クアッド」の首脳会談への協力を要請し、モディ首相も応じました。
ロシアと関係の深いインドのモディ首相と連携を確認できたことは一定の成果と言えそうです。ただ、ロシアに対して具体的にどう対応するかまでは踏み込めず、引き続き、課題となります。