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熱海・土石流 地面の濁り水で土砂かきだす

2021年7月9日 23:31
熱海・土石流 地面の濁り水で土砂かきだす

静岡県熱海市で発生した大規模な土石流の現場で、断水しているところでは消防隊員らが、地面を流れる濁り水を使って住宅から土砂をかきだす作業を続けています。

9日、公開された映像は浜松市消防局が9日午前、ドローンを使って捜索状況を撮影したものです。

赤いトタン屋根の家の前には白い小さな塊が見えます。土石流により潰された軽自動車のようです。隣にある、青いトタンのひさしがのびた建物の前では、消防隊員らが地面を流れる濁り水を建物内に引き込もうとしているように見えます。

周辺に使える水道などがないため、この水を使って、家の中の土砂をかきだし行方不明者の捜索を行っています。

地上で撮影された映像では、レンジャー服の背中に「袋井消防」や「掛川消防」の文字が確認できます。総務省消防庁の広報官によると、静岡県内に加え、東京都と神奈川県から集まった消防隊員は、およそ800人。

土石流のあった現場から離れた平地にテントを張った、複数の「野営地」から車両で10分から30分かけ前線指揮所に集合し、そこからはシャベルなどを担ぎ、徒歩で5分から10分かけ担当の捜索場所に向かうということです。捜索は10日も朝6時から行われる予定です。