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海自護衛艦の中国領海への「誤侵入」めぐり艦長更迭していた

2024年9月24日 0:14
海自護衛艦の中国領海への「誤侵入」めぐり艦長更迭していた

海上自衛隊の護衛艦が7月に中国の領海を一時航行したことについて、海自が、重大なミスがあったとして艦長を更迭していたことが関係者への取材でわかりました。

海上自衛隊の護衛艦「すずつき」が7月、台湾北側の東シナ海に位置する中国の領海を、事前の連絡なく一時航行しました。

防衛省が艦長に聞き取りなどを行っていましたが、関係者によりますと、その後、誤って領海侵入をする「重大なミス」があったとして艦長を異動させていたということです。

また、日本政府が中国側に、艦長が正確な位置を把握せず誤って領海侵入したと非公式に伝達していたということです。

誤侵入が事実ならば、海上自衛隊の運用能力が問題視される一方、自衛隊関係者からは「単純なミスで侵入することは考えにくい。対中関係への影響を考えて『ミス』としたのではないか」との見方も出ています。

中国をめぐっては、日本の領空侵犯、領海侵入だけでなく、今月18日には中国軍の空母がはじめて日本の接続水域に進入するなど、活動を活発化させています。