総裁選 岸田前政調会長が麻生大臣と会談へ
自民党の石破元幹事長は30日午後、自民党総裁選挙をめぐり記者団の取材に応じ、立候補については「まったくの白紙」とした上で、総裁選よりも臨時国会を開いて、新型コロナウイルス対策に注力すべきと主張しました。国会記者会館から最新情報を伝えてもらいます。
菅総理大臣は自民党の二階幹事長に対し、新型コロナウイルス対策のための新たな経済対策のとりまとめを指示しました。菅総理は新たな経済対策を打ち出して総選挙に臨む考えで、そのとりまとめを二階幹事長に指示した形です。
一方、岸田前政調会長は麻生副総理と会談する予定です。麻生氏は、前回の総裁選では菅総理を支持しましたが、今回は、麻生派の議員から岸田氏を支持する声が上がっていることから、岸田氏も周辺に「麻生派の支持を得られたら大きい」と話していて、30日の会談でも支持を要請するとみられます。
総裁選は今のところ菅総理、岸田氏に加え、高市前総務大臣が立候補を目指しています。
自民党内からは「世論調査で上位に名前があがる河野氏、石破氏が出ない総裁選は、国民の声とかけ離れている」「総選挙の直前の総裁選なので、自民党員だけでなく世論の声も意識すべきだ」という声も上がっています。
現職の閣僚の河野氏は、菅総理が立候補する限りは出ないとみられていることから、石破氏の動向が注目を浴びていますが、その石破氏は30日も、総裁選への対応は「白紙」と述べるにとどめています。