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「河野太郎氏を支持」石破氏、立候補せず

2021年9月15日 19:02
「河野太郎氏を支持」石破氏、立候補せず

17日に告示、29日に投開票となる自民党の総裁選挙をめぐり、石破元幹事長は15日午後、立候補を見送り河野ワクチン担当相を支援すると表明しました。こうした中、野田幹事長代行も立候補に向けた最終調整を行っています。

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立候補するのか、しないのか。時間をかけ検討していた石破元幹事長。

石破元幹事長(15日午後4時45分頃)
「私はこのたびの自由民主党総裁選挙にあたり、河野太郎氏を支持することといたします。改革を志す勢力が二分することなく一致すべきである、そのような思いに基づき、この決断に至ったものであります」

自民党総裁選の告示まで(15日で)あと2日。

河野氏は党員・党友からの人気が高い石破氏の支援を得ることになりました。石破氏の支援表明は河野氏の追い風になるのでしょうか。

河野ワクチン担当相(15日午後5時すぎ)
「石破先生、いろいろな思いがあっての決断だと思っております」

Q.河野氏にとって追い風?

河野ワクチン担当相
「選挙ですから、どなたの支持もありがたい」

総理総裁になった際、石破氏をどのポストに起用するか聞かれると…

河野ワクチン担当相
「いまから人事の話をするほど自信過剰ではありません」

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総裁選をめぐっては新たな動きもありました。

立候補に意欲を示している野田聖子幹事長代行がツイッターで、「私自身が動く必要性を強く感じ、残された期間で準備に入る覚悟をしたところです」と発信。

「こどもまんなか社会目指す」としています。

息子との写真を載せてビジョンを打ち出した野田氏。

推薦人20人の確保に近づいたとして、立候補に向けた最終調整に入りました。

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いち早く立候補を表明している岸田前政調会長。午後には保育事業の充実を目指す政治団体と会合を開き、国民に寄り添い信頼を得た上で協力を求める丁寧なリーダーが求められているとした上で…

岸田前政調会長(15日午後4時頃)
「私こそ、そういったリーダーにふさわしいとの思いで総裁選挙に臨ませていただこうと」

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「初めての女性総理のために、高市早苗候補と共に頑張ろう」

また、14日夜、選挙本部を立ち上げた高市前総務相。

15日朝から議員の事務所を回り、著書を渡して支持を訴えました。

高市前総務相(15日)
「ちょっとまだ立候補予定者なので」

小林茂樹議員
「先ほど(推薦人に)署名したところです」

高市前総務相
「あ、そうなんだ。はんこを持ってきて?あー、よかった」

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総裁選について批判を強める野党は国会でも…


立憲民主党・長妻議員(15日午前 厚生労働委員会)
「これ、コロナ対策が手薄になってはいませんか?本当に大丈夫ですか?」

自民党 田村厚労相
「政府全体としてはですね、まあ、ワクチン行政を含めてですね、しっかりとコロナ対策というものを進めております」

政府側はこう否定しましたが…

立憲民主党・安住国対委員長(15日午前)
「この政治空白が、さらに理不尽な死を遂げる人たちを増やすということを本当に心配しています」

野党は、自民党が新型コロナ対策のための臨時国会開催に応じない一方、10月上旬に新首相を指名するための臨時国会召集を検討している事を批判。

臨時国会では予算委員会なども開催し、具体的審議を行うよう求めることで一致しました。