訪米の菅首相、インドのモディ首相と会談
菅首相は、アメリカ・オーストラリア・インドとの4か国の枠組み「クアッド」の首脳会合に出席するため、アメリカの首都ワシントンを訪れています。
菅首相はワシントンに到着後、早速、ホワイトハウス近くにある滞在先のホテルで、インドのモディ首相との会談に臨みました。
会談で菅首相は、「ルールに基づく秩序、法の支配の重要性を訴えてきたモディ首相は、『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向けた重要なパートナーだ」などと述べ、翌日に控えた日・米・豪・印クアッド首脳会合での連携を呼びかけました。
また、両首脳は、中国を念頭に、経済的威圧や、東シナ海、南シナ海での力による一方的な現状変更の試みに強く反対する考えで一致しました。
インドは、4か国の中では「対中国」の姿勢で最も温度差がありますが、同行している政府関係者は「とてもいい雰囲気だった」と話しています。
現地時間24日のクアッドの会合では、ワクチン供給などの新型コロナ対策、気候変動、先端技術、インフラ投資などが議題になり、4か国は成果を共同文書にとりまとめる方向で調整しています。インドと、どのように足並みをそろえられるかが焦点です。