飯塚さん死去 松野長官「忸怩たる思い」
拉致被害者・田口八重子さんの兄で、拉致被害者家族会の代表を務めてきた飯塚繁雄さんが、亡くなったことを受けて、拉致問題担当相を兼務する松野官房長官は、「忸怩たる思い」と述べ、陳謝しました。
松野官房長官「一日千秋の思いで、帰国を待ち望んでいらっしゃる被害者の方々、ご家族の皆さまに対して、私自身、忸怩たる思いであり、本当に申し訳なく思っております」
松野長官は18日、兵庫県内で開かれた拉致問題に関する集会に出席しました。松野長官は、集会に先立って拉致被害者・有本恵子さんの家族が住む家を訪れたことを明かし、去年亡くなった恵子さんの母、嘉代子さんについて「ご存命の間に恵子さんとの再会が実現せず、まさに痛恨の極みだ」と悔しさをにじませました。
そして、拉致被害者家族の高齢化が進む中、「もはや一刻の猶予もないと切迫感をひしひしと感じる」と述べ、政府として、「すべての拉致被害者の一日も早い帰国に向けて、あらゆるチャンスを逃すことなく取り組む」と決意を示しました。