急転「辞任」山際大臣に…教団は? “信者”の元家族・地元は「遅い」
「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”との関係が指摘されてきた山際経済再生相が24日夜、辞表を提出しました。信者の元家族や、地元有権者からは「遅い」と批判の声があがりました。そして、教団は……。
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2003年、山際大臣は35歳の時に初当選を果たしました。2021年10月、岸田内閣発足時に経済再生担当相として初入閣しました。
今年7月に発生した安倍元首相の銃撃事件をきっかけに、政治家と教団との関係が次々と明らかになる中、山際大臣は教団との関係については「調査中」として、明らかにしませんでした。
山際経済再生相(8月2日・内閣改造前)
「個人の政治活動に関わる話なので、この場でのお答えは差し控えたい」
8月10日の内閣改造で、教団との関係を認めていた閣僚はいなくなった一方で、山際大臣は留任していましたが、その“改造直後”の会見で、教団との関係を初めて認めたのです。
山際経済再生相(8月10日・内閣改造直後)
「2018年10月、アフリカビジョンセミナーへの出席が確認されました」
――調査結果、なぜ今日出てきた?
山際経済再生相(8月10日・内閣改造直後)
「なぜというか、総理からご指示がありましたので、それを受けて(調査を)行って、このタイミングになったと」
――総理はその事実を知っている?
山際経済再生相(8月10日・内閣改造直後)
「総理に聞いていただかないと分かりませんが、私自身が総理に直接何かをご説明するって事はしておりません」
この後も“後出し”で、教団との接点が次々と明らかになりました。留任から約2か月半の電撃辞任となりました。
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山際大臣の辞任について、「“元妻”の信者による高額献金で、家庭が崩壊した」と訴える橋田達夫さんは、次のように述べました。
元妻が“統一教会”信者 橋田達夫さん(64)
「『ちょっと遅いかな』と僕は思ったんですよ。次から次へと出てますのでね。最初から、正直に言うべきですよ」
――韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁と一緒にいる写真も複数出ていた
元妻が“統一教会”信者 橋田達夫さん(64)
「あれ見て、びっくりしました。山際さんは全部正直に言ってないから、ああいう形になるんですよね」
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山際大臣の辞任について、地元の神奈川・川崎市高津区で有権者に聞きました。
地元の有権者(40代)
「もうちょっと早く決断してもらいたかったなと」
地元の有権者(60代)
「国会の答弁とか色々……二転三転したら、信用なくしますよね」
山際大臣への批判は、身内からもあがりました。
与党幹部
「あまりに場当たり的だ。岸田首相が山際大臣をかばい過ぎて、結果として傷口が広がった」
そして、山際大臣の辞任を受けて、“統一教会”は24日夜、「宗教法人としては組織的には政治に関与しない方針のため、コメントは出せません」としています。
(10月24日放送『news zero』より)