野党「疑惑のドラフト候補がいっぱいいる」 山際大臣は“教団との接点”指摘に“記憶がない”
世界平和統一家庭連合、いわゆる“統一教会”との接点が指摘されている山際経済再生担当相は、21日も、「覚えていない」などと曖昧な答えを繰り返しました。野党からは、岸田内閣には、「疑惑のドラフト候補がいっぱいいる」などと批判の声があがっています。
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山際経済再生担当相は、教団との接点を指摘されても、「記憶がない」と言い続けています。
21日も、3年前に愛知県で撮られた、山際経済再生担当相が教団のトップ・韓鶴子総裁の隣でほほえんでいる写真について聞かれましたが…
山際経済再生担当相
「私が、団体の代表と集合写真に写っているということは、確認いたしました。非常に申し訳ないんですが、このことそのものは覚えておらず、この日は当該団体の会議があったようですが、私はこの会議には出席しておりません」
写真を撮ったことは“覚えていない”が、会議に出席しなかったことは“覚えている”山際経済再生担当相。
山際経済再生担当相
「お誘いを受けて、ご指摘の集合写真を撮影したのではないかと考えております」
――「どこかで(総裁と)会った」という記憶はこれではない?
山際経済再生担当相
「ちょっとおぼつかないです」
どうしても、記憶がよみがえらない様子でした。
山際経済再生担当相
「事務所にも資料がないということから、事前にできなかったことについては反省しております」
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こうした山際経済再生担当相の対応に、野党は――
立憲民主党 泉代表
「改造内閣が疑惑だらけだったと、疑惑大臣だらけであったと。きのうドラフト会議が行われましたが、疑惑のドラフト候補がいっぱいいるなと思いますね」
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野党は、教団を巡る問題について聞き取りを行っています。21日、議題にあがったのは、20日に行われた教団の会見の“あるシーン”についてでした。
立憲民主党 山井和則議員
「橋田達夫さんの(元)奥さまを統一教会が動画を公開して反論したということは、私たちはもう本当怒りに震えておりまして…こんなことが許されていいのかと」
橋田達夫さんは、元妻が信者で、長男は自殺しています。教団により家庭が崩壊したと訴えていますが、20日、会見を見ていると――
世界平和統一家庭連合・教会改革推進本部 勅使河原秀行本部長
「それではVTRよろしくお願いします」
橋田さんの元妻と名乗る女性
「橋田淳子と申します」
突如、元妻と名乗る女性の映像が流れました。
橋田さんの元妻と名乗る女性
「達夫さんにも申し訳ないと思ってるんですよ、子供が死んだこと」
橋田達夫さん
「ここまでやる? 家族を。勅使河原ここまでやる?」
橋田さんの元妻と名乗る女性
「こんな結果(長男が自殺)になってなかったんじゃないのかという思いがあるので、達夫さんには、はっきり言って申し訳ない」
橋田達夫さん
「もうちょっと、電話して教会に。これは許せん! 卑劣! 最低! これ以上の卑劣はない!」
これについて野党は――
立憲民主党 山井和則議員
「統一教会に対して指導してもらうことはできないんでしょうか」
文化庁 柳澤好治文化戦略官
「宗教法人法との関係上、あるいは信教の自由等の関係の中で、直接的に(指導)は、現状は難しいと思っていますけど、今後の報告・聴取・質問権等の関係の中で何かできることがあるのかもしれない。そこは今後、検討していかないといけないこと」
政府は、教団の解散命令請求につながる可能性もある「質問権の行使」を年内に行う予定で準備を進めていて、教団側は、「仮に質問権が来た時には誠実に対応する」としています。