衆議院の予算委員会で岸田首相は、自民党の派閥の政治資金をめぐる事件に関する党の調査について、今週中に聞き取りを終え、第三者によるとりまとめを行う考えを示しました。国会から中継です

国会では連日、野党から裏金問題の追及を受ける中、岸田首相としては、自民党の自浄作用を示すため、内部調査のとりまとめを急ぐ考えです。

岸田首相
「先週金曜日から、外部の弁護士もまじえ、順次党幹部による関係者への聞き取り、これを開始いたしました。現在、不記載に至った経緯や使途等について確認を行っており、可能な限り今週中をめどに聞き取り作業を終え、その後、外部の第三者による取りまとめを予定しております」

聞き取り調査は安倍派、二階派を中心に行われていますが、自民党はこれとは別に、5日から全ての議員を対象に不記載があったかどうかの党のアンケートを実施します。岸田首相はこの調査について「今週中に実施し、来週早々にはとりまとめる」と表明しました。

一方、5日の予算委員会の理事会では、野党側が裏金リストの提出を求めたのに対して、自民党側が提出した資料が過去3年分しかなく、「不十分だ」として、委員会の開始がおよそ1時間遅れました。

野党側は、引き続き5年分の裏金リストの提出を求めていく考えです。