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花粉症対策で明日にも閣僚会議…「首相は本気」

2023年4月13日 7:00
花粉症対策で明日にも閣僚会議…「首相は本気」

今年もスギ花粉の大量飛散などで多くの人が苦しむ花粉症。岸田政権が明日にも「関係閣僚会議」を開くなど、対策に本格的に乗り出します。政府関係者は「首相は本気」と話しています。

■花粉症対策「首相はかなり本気」…政府検討の具体策とは?

「首相はかなり本気ですよ」(政府関係者)と話すなど、岸田首相が本格的に乗り出した花粉症対策。岸田首相“肝いり”の「関係閣僚会議」が明日にも農林水産大臣、環境大臣らが参加して開かれる予定です。会議では「花粉症の実態把握」や「花粉の発生源対策や飛散対策」、さらに「予防・治療法の充実」に向けて協議を行います。政府関係者の1人は「やれることは全部やる」と話しています。

具体策として政府内で浮上している1つは「舌下免疫療法」への補助です。「舌下免疫療法」は花粉症に悩む人の体質を改善させるとして注目されている治療法ですが、この治療費用に対して政府が補助を行うというものです。ほかには、花粉が少ないスギへの植え替えや、花粉症に効果のあるマスク開発などを政府として支援していく案なども浮上しています。

■「ハクション議連」が復活…永田町にも動き

花粉症対策は政府だけでなく、国会にも動きが。「ハクション議連」と呼ばれる、超党派の議員連盟の復活にむけた協議が12日、行われました。

発起人の1人で自身も重度の花粉症だという立憲民主党の安住国対委員長は「薬を飲むと、集中力がなくなって、政府を追及する力が緩んでしまう。何とか政府をあげて、永田町をあげて2、3年で何としたい」と対策の必要性を訴えました。

また、30年以上花粉症に悩まされているという自民党の山口俊一議員も「何とか今みたいな苦しみから、1人でも多くの方が救われるように」と話すなど、与野党の垣根を越えて花粉症対策に取り組む動きが広がっています。

■首相“突然”の対策表明…来年春に間に合うか?

「花粉症は社会問題であると認識している」として「関係閣僚会議」の設置を今月3日に“突然”表明した岸田首相。ある政府関係者は「総理が言った以上はやる」と述べているほか、他の官邸関係者は「世の中が盛り上がるとプレッシャーになるので、役所も早く動く」と話しています。

国民の3人に1人が苦しんでいるという花粉症で、効果的な対策を打ち出せるのか?政府内からも「来年の春に間に合うような対策が必要」という声がでるなど、具体策とスピード感が求められます。