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岸田首相、国際秩序守るため“責任果たす”…米議会で演説

2024年4月12日 5:38
岸田首相、国際秩序守るため“責任果たす”…米議会で演説

岸田首相はアメリカ議会で演説を行い、自由や民主主義が脅威にさらされていると指摘し、日本も秩序維持に責任を担う姿勢を打ち出しました。平本典昭記者の報告です。

日本の首相としては9年ぶり、2人目となる議会演説。アメリカ民主主義の象徴とも言える議会の場で、岸田首相はロシア、中国を名指しして民主主義を脅かす「新たな挑戦」を受けていると、強い危機感を示しました。

岸田首相
「米国が何世代にもわたり築いてきた国際秩序は今、新たな挑戦に直面している。それは、私たちとは全く異なる価値観や原則を持つ主体からの挑戦だ。自由と民主主義は現在、世界中で脅威にさらされている」

「ほぼ独力で国際秩序を維持してきた米国。そこで孤独感や疲弊を感じている米国の国民に私は語りかけたい」

「日本は既に米国と肩を組んで共に立ち上がっている。米国はひとりではない。日本は米国と共にある」

「今日、日本は米国のグローバル・パートナーであり、この先もそうであり続ける」

岸田首相は演説で、ロシアによるウクライナ侵略、中国による軍備増強など「権威主義」が台頭し、アメリカが主導で築き上げてきた「民主主義」という世界秩序が「危機に直面している」と警鐘を鳴らしました。

その上で、国際秩序を守るために、アメリカの役割を期待するとともに、日本も責任を果たす姿勢を示しました。

岸田首相は、また、「一部のアメリカ国民が心の内で自国の役割に疑念をもたれている」、その理由は「孤独感や疲弊を感じている」からだと、アメリカ社会の「内向き化」に懸念を示しました。

その上で、日米関係を未来に向けた「グローバル・パートナーシップ」と位置づけ、課題解決に向けて一緒に取り組む姿勢を強調しました。