与党・自民党と“統一教会”との関係 「関係を断ち切れないのが今の与党」野党が追及
自民党の萩生田政調会長が18日に「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”との関係を明かした事を巡り、野党が追及を強めています。立憲民主党の泉代表は「関係を断ち切れないのが今の与党」と批判しました。
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18日、自民党の萩生田政調会長は「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”との関係を明かしました。
自民党 萩生田政調会長(18日)
「世界平和女性連合の皆さんの活動に私も一定理解をし、また応援していました」
これまで、日本テレビの取材で2014年以降4件の関連団体への支出がわかっていましたが、萩生田氏側は2012年にも2件の支出があったことを新たに報告しました。少なくとも10年前から、関連団体とのつきあいがあることがわかりました。
――二度と関係は築かない?
自民党 萩生田政調会長(18日)
「はい。あの――適切な対応をしていきたいと思っています」
萩生田氏は、今後は「適切な対応をする」と述べるにとどめました。これについて、19日に野党は――
立憲民主党 泉代表
「『今後関係を絶ちますか』と聞かれれば、『絶ちます』と言えばいいのに、『適切に対応する』という言葉でやり過ごしている。この関係を断ち切れないのが、今の与党ではないか」
岸田首相が指示した点検や見直しについて、立憲民主党の泉代表は「曖昧で効果がない」などと批判しました。
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そして、19日に行われた国会の閉会中審査で、野党は政治と教団の問題を国会で初めて追及しました。
立憲民主党 柚木道義議員
「(政務三役で)約4割が統一教会と接点があるというのは、その1人として加藤大臣、これさすがに多すぎませんか」
加藤厚労相
「これは基本的に総理等々でご判断。あのーどう言うんですかね。指名をしていくというか、お決めになっているわけでありますので、それに対して私からコメントするのは差し控えたいと思います」
加藤厚労相は、教団の関連団体の会合に会費を支払ったことを認めています。
立憲民主党 長妻昭議員
「統一教会の関連団体とわかった上での話なのかどうか」
加藤厚労相
「ちょっと事務所の判断なんですが、その段階でどこまで統一教会との関係を意識していたのか、必ずしも定かではありません」
加藤厚労相は、会費を支払ったのは事務所で、教団との関係を意識していたかはわからないとしました。
共産党 宮本徹議員
「統一教会の被害の継続や被害の拡大。こういうことにつながった可能性があると、こういう認識はございますか」
加藤厚労相
「被害の拡大うんぬんっていう、そこはちょっと具体的にですね、なかなか申し上げにくいと思いますが。至らない点があったということ、その点はしっかり踏まえながら、今後こうした団体との関係はきっちりと整理をしていきたい」
19日、休暇先から永田町に戻った岸田首相は、新たな課題にどう対処するのでしょうか。